何から始めればいい?~筆記試験編~
公務員を目指している方はご存じの通り試験科目は多岐に渡ります。
全て勉強しきり、万全の体制で臨めるのが理想ですが、実際は学業との兼ね合いがあったり、仕事しながらの勉強だったりと、公務員試験の勉強に一日の大半を費やせる人は稀でしょう。
私も大学を卒業した後に公務員になったため、仕事しながら勉強をしていたということになります。
そんな私が何から始めたかを書いていきます。
私が取り組んだのは、まず総合問題集を解いてみることです。
科目ごとの分厚い問題集ではなく、公務員試験で扱われる問題を広く浅く扱った問題集です。
これにはいくつか理由があります。
1.自分のレベルを計る
公務員試験の筆記の合格のラインは6割から7割と言われています。
実際僕が合格した時も、150点満点中110点程度でした(一般教養、専門、作文)。99点で落とされたこともあるので最低でも7割は取っておいた方がよいでしょう。
総合問題集はよく出るような問題しか載っていないため、これに出てくる問題は何度も復習し、8~9割は解けるようにした方が無難です。
2.得意分野・不得意分野を見つける
公務員試験は出る分野には偏りがあります。
生物・物理・化学といった理系分野は1~2問程度しか出題されませんし、反対に文章理解や資料解釈といった問題は7~10問ほどあったりします(受験する自治体や職種によっては異なる場合もあり)。
そんな中、ほんの少ししか問題の出ない科目を集中的に補強してもあまり効果はありません。
なので、まずは得意分野と不得意分野は早期に知る必要があります。
文章理解・資料解釈や数的推理・判断推理が苦手な人はこれらは徹底的に鍛えないと合格への道は遠のきます。大げさな表現抜きで、前述の科目だけで教養科目の4~5割を占めているからです。
もちろん、得意な人もここでの得点を逃さないように勉強した方がよいです。
3.まるまる1冊やりきりやすい。
意外かもしれませんが、一番重要なのはここだと思っています。
広く浅く問題を扱っているため、知識の深堀には向いてない反面、様々な科目を学習でき、一周するのが早くやり切った実感を得やすいのが総合問題集の利点です。
公務員試験の何がキツイかというと、教養・専門合わせて数十に及ぶ科目の数です。
これらを最初から個々の過去問集(スー過去)で勉強しようとすると、
間違いなく心が折れます。
最初からやり切ると決めている人はいいですが、大半の人はそうではないと思います。
なので、まずは総合問題集を解き、やり切れる自信をつけましょう。
そのうえで個々の問題集に取り組んだ方が、精神的なハードルも低くなります。
公務員試験の筆記は勉強量がものをいう試験ですが、まずは全体的にどんな問題が出るのか?ということを広く浅く知っておくことで、今後の計画が立てやすくなります。
自分のレベルによっては、どの参考書を買うかすら変わってきます。
やみくもに手を出すのではなく、総合問題集で実力を確かめる。
これが一番効果的だと僕は思います。
はじめに
こんにちは。
元公務員のKtanと申します。
公務員を早期退職して、今後公務員を目指す若者たちにいろいろ知っておいて欲しいな、と思いブログを開設しました。
未だに人気の強い公務員ですが、実際はどうなのか?
やりがいや実際の現場などについても僕の分かる範囲で語りつつ、どうやって合格までたどり着いたのか?
目指すうえで知っておいて欲しいことや覚悟しなければならないことなども一緒に綴っていきます。
また、僕は様々なランクの公務員試験を受けてきましたが、実際に合格し採用されたのは地方の市役所のため、もしかしたら期待するような内容ではないかもしれませんが、実際に正職員として勤務したものの一意見としてみていただければ幸いです。
僕の記事を読んで仮に公務員になる意思が揺らぐのであれば、その仕事に就くのはおすすめしません。
専門職と一般職の2つが公務員にはありますが、僕は一般職での採用です。
専門職を目指す人はあまり参考にはならないかもしれませんが、その場合あの部署はあんな雰囲気なんだと知ってもらえればいいかなと思います。
ここでは、参考書や大学など学校では扱わない情報も多少なりとも流していきます。
例えば、よく聞く「コネ」についても語っていこうかなと思います。
少々、前置きが長くなりましたが、これから少しづつ綴っていきますので、試験勉強の合間にでも読んでもらえたらな、と思います。